歯科医療は数々の遍歴を受けながら、発展しております。戦後欧米からの近代歯科医学に啓発されて、諸先輩の努力により昭和 50 年代にはもはや欧米に負けない近代歯科医学の世界的なレベルに達したと豪語するものがいた。米国ではベトナム余波を受けて社会が荒んでいたことを鑑見ての発言であった。確かにその領域に達したかもしれないが、しかし米国は次期を狙って静かに潜行していた。それが浮上して花が咲いた事は、皮肉にもバイオセラムインプラントの失敗で底力のある米国からのインプラント学の情報で再度近代先端技術を再度学ぶことになった。その後の 30 年は現代のインプラント臨床の発展を見れば認識できる。
しかし医療はそこで留まる事は許されず、常に学問に対して先の経験から謙虚に前進しなければならない。
社会性が著しく高い歯科臨床は、私どもの様な臨床研修施設により先輩先人が寄り添いながら安心して臨床が行なえる環境づくりに精進しております。共に意義を感じながら頑張っていきたいと思います。
一般社団法人東京形成歯科研究会理事長・施設長 奥寺 元
※開催概要は予告無く変更となる場合がございます。予めご了承願います。
○午前の部
「社会状況を踏まえて臨床がとどこうりなく実地される対策の理論と実際」医療の現場はいつの世も社会の風潮に引き込まれ、本来の医療行為が多難となってきている。その原因は医療行為が複雑になってきていて、AI 時代に対処できる設備投資として経済的な負担が医療倫理とギャップ、はたまた受ける側の求めは医学の限界をはるかに超えて、共に真摯に向かう姿勢が失われつつある。
その一因としては、情報化社会の一方的な解釈により冷静に対応されず、常に現場は混乱をきたし本来の医療行為が行われない危惧が生じている。今回の一連の報道を解釈してみたい。過去の報道と今回の独立法人国民生活センター報道発表における問題点と公益社団法人日本口腔インプラント学会がこの報道を受けての回答に対する問題点等を解説する。
奥寺 元
所属学会・認定医 (公社)日本口腔インプラント学会研修施設 一般社団法人東京形成歯科研究会 施設長 理事長 |
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日本口腔衛生学会元理事、指導医 (公社)日本口腔インプラント学会理事 元国際インプラント学会 ICOI 会長 元東京医科歯科大学臨床助教授 ICOI フェロー、ディプロメイト、専門医 国際血液生体材料臨床応用会議理事長 顎顔面口腔インプラント学会指導医 日本有病者歯科医療学会指導医 元 神奈川歯科大学学会選出評議員 |
元顎咬合学会指導医 アメリカレーザー学会指導医 神奈川歯科大学客員教授 台湾 ・ 台北医学大学客員教授 東京医科歯科大学講師 国際口腔美容アカデミー代表 国際顎顔面口腔美容外科学会認定医 日本歯学医学会元予備評議員 第 101 回日本美容外科学会副会長 |
○午後の部
「インプラント歯科理工学」
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 理事長/昭和大学特任教授 宮崎 隆
インプラント歯科治療は生体に異物であるインプラント体を顎骨内に共存させて補綴上部構造を支持することによって口腔機能の回復をはかる治療法である。インプラント体の選択には素材およびマクロ形状に加えて、表面(微小形状、化学構造)の特徴を理解することが重要である。インプラント手術支援やアバットメント、上部構造の作製に近年デジタル技術が応用され、ジルコニアをはじめとする新素材が普及しつつある。講義ではインプラント治療に関わる歯科理工学の進歩を紹介したい。
宮崎 隆
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 理事長
一般社団法人 国際歯科学士会日本支部 会長
一般社団法人 日本歯科理工学会 元会長
歯科 CAD/CAM 学会(現在 日本デジタル歯科学会)初代会長