教育講座Ⅰ 「インプラントにおける偶発症及びメンテナンスとその処置」
(一社)東京形成歯科研究会 施設長・理事長/国際血液・幹細胞臨床応用会議(ISBB) チェアマン 奥寺 元
もともと生体に存在しないものが生体に入る事により、何かの反応を起す。体内に受け入れない生体反応もまた機能的な負の症状には、毅然と対応する事が医療倫理の原則である。しかし、その負の症状を起こさずにする予知性を確立する事がもっとも大切であり、その基本は常に学術研究を求める事である。その結果、その時代に考えられるリスクファターを精査する事で、トラブルを回避ができる。そして生体故に起こる種々の反応に対して速やかに対応するリカバリーは臨床上不可欠である。
奥寺 元
所属学会・認定医 (公社)日本口腔インプラント学会研修施設 一般社団法人東京形成歯科研究会 施設長 理事長 |
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日本口腔衛生学会元理事、指導医 (公社)日本口腔インプラント学会理事 元国際インプラント学会 ICOI 会長 元東京医科歯科大学臨床助教授 ICOI フェロー、ディプロメイト、専門医 国際血液生体材料臨床応用会議理事長 顎顔面口腔インプラント学会指導医 日本有病者歯科医療学会指導医 元 神奈川歯科大学学会選出評議員 |
元顎咬合学会指導医 アメリカレーザー学会指導医 神奈川歯科大学客員教授 台湾 ・ 台北医学大学客員教授 東京医科歯科大学講師 国際口腔美容アカデミー代表 国際顎顔面口腔美容外科学会認定医 日本歯学医学会元予備評議員 第 101 回日本美容外科学会副会長 |
「インプラントを行う歯科医院の体質づくり~予防とメンテナンスを核として~」
医療法人社団 友優会 江崎デンタルクリニック 理事長 江崎 友大 先生
当医院においてインプラント希望患者を含む全ての患者に対し初期治療に重点を置き、一連の流れ(メディカルトリートメントモデル)に沿った診療を行っている。インプラント治療や虫歯の治療に入る前に、「なぜ自分は今インプラントが必要になったのか」「今後虫歯になるリスクはどのくらいあるのか」「口腔内に歯周病菌がどれほどいるのか」等、現在の口腔内の現状やリスクを患者に把握し理解してもらうことに努めています。このような初期治療時の動機付けや患者のデンタルIQを高めることにより、口腔内への関心が高まり、患者自身が治療後の口腔内をより一層守ろうとする意識が高まる。そして自然と定期メンテナンスへと繋がっている。当院のインプラント患者における初診からメンテナンスまでの一連の流れをご説明いたします。
江崎 友大
東京都世田谷区開業
医療法人社団 友優会 江崎デンタルクリニック 理事長
「顎顔面口腔美容外科とインプラントの臨床」
医療法人社団GY会 銀座柳通り歯科クリニック 理事長 鈴木 正史 先生
現在、インプラントを含めた治療において、機能回復はもちろんのこと、患者さん自身の満足を伴う審美的な結果を求めて、治療を希望するケースが多くなってきています。さらに長期の安定した経過を維持できるよう配慮された治療をおこなうことが重要視されます。
実際の治療に際しては、多くの考慮、留意すべき点や以下の重要な要件が存在します。
~現在までの臨床治療の到達点など~
症例の報告を通して、先生方との双方検討をお願い致します。
開業する歯科医師として、インプラント臨床をおこなうにあたって卒後、東京形成歯科研究会にて深く学んだことが、現在の私自身の臨床に重要な基盤となり日々診療しています。
研修会の場をお借りしてお話させていただきたいと考えております。
いつも患者様のために、熱心に技術向上に取り組んでいる会員の先生方にとって、そしてインプラントを行う先生方にとって、日常臨床の一助となれれば幸いです。
~症例報告の貴重な機会を頂いて~
東京形成歯科研究会では、日本口腔インプラント学会の指定研修施設として、施設長の下、長年に渡って熱心な手厚い専門教育を継続し、多くの優れたインプラント臨床歯科医の育成、輩出に貢献しています。
また、本来の医療の根本である学究に努めることで、医療の質、臨床の結果を客観的に改善向上しています。
研修参加においては、指導医のもとに公平な立場から会員発表の機会を得て実践することで、問題点の指摘やアドバイスを得ることができます。インプラント臨床を行う会員にとっては何にも代えがたい貴重な経験と自信、自己向上につながります。
さらに、学会や講演の聴講により発言や質問、座長などの貴重な機会を得ることで、解決策や問題点、疑問点などを客観的に測ることで、双方向にて総括できる判断力が身に付くものでもあります。
また、自身の症例や治療結果を提示することが、基礎学術の重要性、EBM に基づく診断や臨床治療と技術がどう結ばれ、治療を受けた患者さんにとって有益なものは何なのか、問題解決をするにあたっての判断力や公正的な主体性、客観性が養われてくると考えています。
医療に100パーセントはあり得ない。でも100パーセントに近づける努力と歩みを続けていくことによって、新たなる課題や目標がみえてきます。
どうすれば、充実した納得のゆく歯科医療にたずさわってゆけるかは、医療に携わる人々にとっての多くの永遠のテーマではありますが、その答えが見つかるまで?見つけられるまで。私自身が積極的に学び、これからも患者様の治療に日々向き合って、満足な結果を得ることが出来ればと思っております。
鈴木 正史
医療法人社団GY会 銀座柳通り歯科クリニック 理事長
GY歯科美容外科総合インプラントセンター
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 認証医・専門医
ISBB 認定医 ・ 顎顔面歯科美容外科認定医
(一社)東京形成歯科研究会 副会長
「ガイディッドインプラントサージェリーを再考する」」
医療法人 明仁会 アキチ歯科医院 理事長 秋知 明 先生
ここ最近、歯科商業誌でサージガイドという文字を良く見かけるようになった。ご多分に漏れず、当院でも数年前から、ほぼ100%ガイドを使うようになった。ガイドは手術時間の短縮他利点もあるが、一方では十分な冷却ができない開口量に制限されるなど欠点もある。そこで、今回サージガイドについて再考してみたい。私の拙い症例を通して、先生方の貴重なご意見を頂き、明日からの臨床に活かしていければ幸いである。
秋知 明
教育講座Ⅱ 「インプラント補綴 ~イプラントにおける上部構造について~ “ONE POINT アドバイス”」
(一社)東京形成歯科研究会 施設長・理事長/国際血液・幹細胞臨床応用会議(ISBB) チェアマン 奥寺 元
1. セメント固定・スクリュー固定、特に上部構造におけるスクリュー固定アクセスホール内の諸変化について
2. Applications in implant superstructure by Electro homing 症例紹介.
「可撤式電鋳上部構造の優位性」
神奈川歯科大学附属横浜クリニックインプラント科 教授 林 昌二 先生
演者の電鋳加工の研究および臨床応用は歯冠修復材料すなわちハイブリッド硬質レジン、ジルコニアセラミクスの開発や CAD/CAM 加工の発展に合わせて進んでいる。
電鋳加工を臨床応用する場合、症例によっては電鋳法を組み込むことで適合精度や審美性が向上し、鋳造法やCAD/CAM 法に比較すると技工効率やコストに優れている場合も少なくない。
電鋳加工の研究を開始して 35 年、臨床応用して20年になるが、そこから得られた経験とエビデンスに基づいて歯科電鋳加工法について解説できたら幸いである。
林 昌二
日本補綴歯科学会専門医、指導医
日本口腔インプラント学会専門医
ドイツ口腔インプラント学会(DGZI)専門医
Wieland 社 公認 AGC インストラクター
デンツプライ社公認 XIVE インプラント インストラクター