専門医取得までの道のり

    歯科業界に限らず、医療業界全般で「専門医」制度を設ける方向で厚生労働省含め業界全般が始動しています。
    そのような背景の中、公益社団法人日本口腔インプラント学会認定の「専門医」を取得するハードルも年々上がってきているのが実情です。
    そこで、学会の教育認定施設である当会の責任も非常に重くなり、受験される歯科医師の先生方には“意識”を高くもってもらい、それを維持していただくことが求められています。 
    どなたでもが受験できる状況ではなくなり、厳正に精査した上で受験者を当会も選定せざるを得なくなることが今後想定されます。
    症例の選定基準が高くなり、提出書類・資料の内容が厳しくチェックされ、発表能力(プレゼンのスキル)の向上も、専門医試験を合格する上でクリアしなくてはならない重要な要素となります。
    また、受講者には医療人として、歯科医師としての言動・立ち居振る舞いを実行することが求められます。そのためには、受験者各位に“意識”を高く持って、それを持続していただくことが必須条件となるでしょう。
    当会及び受験される先生方の双方が、高い“意識”を持ち続け、責任ある行動で「専門医」取得を目指して参りましょう。

    当会として求められる“意識”

    指導的立場から責任のある教育・指導を実施する。

    個別に予演会を実施し、個別に指導を実施する。

    医療人として、人として、あるべき姿を追及する。

    受験者として求められる“意識”

    医療人として、歯科医師としての言動・立ち居振る舞いを実行する。

    学会指定の講習及び当会の講習会(研修会)を受講する。

    受験者として、学会及び当会に対して責任ある行動をする。

    つまり、
    具体的には、受験者の先生方には、学会指定の講習や当会の講習会(研修会)に(出来うる限り)参加していただきます。その講習では、重要な連絡事項や指示・指導が実施されることが多々あり、その内容を発表に反映させて本番に臨むこととなります。つまり、そういった“意識”を持っていただけなければ、書類だけではなく、発表内容(口述)にも不備が生じ、試験ではマイナスポイントとなります。それだけ、専門医試験の合格のハードルが年を重ねる毎に高くなっているということなのです。ご理解下さい。

    当会は、症例の選定や症例写真の不備、書類の文言や発表内容(口述)の修正・訂正の指示・アドバイスについて、責任を持って指導を実施しますが、提出書類の過不足や表記内容については受験者各位の責任の元で管理していただきます。

     

    公益社団法人日本口腔インプラント学会認定制度「専門医」取得までのフロー

    日本口腔インプラント学会認定制度「専門医」取得までのフロー

    公益社団法人日本口腔インプラント学会への入会

    インプラントを安全に行っていく上で必要なことは、一定以上の技術と最新かつ最適な情報を常に身に着けて置くことが必要です。
    インプラントを日本国内で行う以上、日本の歯科学会において最大である日本口腔インプラント学会への参加を推奨します。

    公益社団法人日本口腔インプラント学会認定研修施設への入会

    公益社団法人日本口腔インプラント学会認定制度「専門医」を取得するためには最低5年以上、学会が認定した研修施設での継続したトレーニングが必要とされます。
    また、この間に、ケースプレゼンテーション試験への合格や学会発表、学会誌への論文掲載が必要となりますので、親身なメンターのいる研修施設に所属する必要があります。

    専門医試験

    公益社団法人日本口腔インプラント学会における正会員歴5年以上、インプラントの知識と技術を有し、認定資格条件を満たした上で専門医試験に合格した正会員が専門医を取得することが出来ます。

    詳細につきましては、以下の規定をご参照下さい。

    1. 日本国歯科医師の免許を有すること。
    2. 5年以上継続して正会員であること。
    3. 研修施設に通算して 5 年以上在籍していること。
    4. 日本歯科医師会会員であること。
    5. 専門医教育講座を 3 回以上受講していること。
    6. 本会学術大会及び支部学術大会に 8 回以上参加していること。
    7. 本会専門医制度施行細則(以下、「施行細則」という。)に定める 所定の研修を終了していること。
    8. 口腔インプラント指導医 2 名(内1名は施設長)の推薦が得られること。
    9. 施行細則に定めるインプラント治療の経験があること。
    10. ケースプレゼンテーション試験に 合格していること。
    11. 本会学術大会又は支部学術大会において 2 回以上発表を行っていること。
    12. 口腔インプラントに関する論文を本会 学会誌 又は委員会が認める外国雑誌に1編以上発表していること。

    ご不明な点や詳細につきましては、以下の公益社団法人日本口腔インプラント学会のホームページをご参照下さい。

    http://www.shika-implant.org/certification/specialty/index.html

     

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